医師臨床研修

指導医 長 祐子 先生

指導医

長 祐子 先生

小児科

北大病院の研修の特徴は?

約80000k㎡という広大な土地に点在する多くの診療施設と連携し、それぞれの地域性を患者さんの背景に感じながら診療できるところが、北海道の最大の特徴だと思います。また施設間の距離的な問題により病状が安定するまでの初期対応や地域での治療の完結を可能な限り求められるため、総合的な診療能力を身につけるトレーニングの場所としてふさわしいと感じます。一方、大学病院(北大病院)においては、いずれの診療科においても地域では診ることのできない稀少疾患や高度な医療、また胸がときめくような研究に触れることができます。この両方を経験することができるのが北大病院研修の魅力だと思います。

指導医として大切にしていること、必修となった小児科を研修する研修医に伝えたいことは?

与えられるものが多い時代になりましたが、それでもやはり研修医本人の積極的な姿勢が成長の鍵だと感じます。研修医がチームのメンバーとして、安心して様々な診療に取り組み学習していけるよう、常に考えながら指導しています。小児科研修では成長に伴い変化を遂げていく様々な子どもたちと出会います。小児ではヒトの体が形作られる過程におけるできごとが原因となった疾患も多く、成人とは異なった疾患を数多く経験できるでしょう。また、もの言わぬ子どもから体調不良のサインを感じとったり、動揺している保護者の思いを受け止めつつ病態や治療方針の説明をしたり、時には子どもの代弁者となったり、高いコミュニケーション能力を身につける良い機会になると思います。


学生の皆さんへ

指導医(小児科)

長 祐子 先生

医師としてのスタートをきる大事な2年間ですので、研修先についてはじっくり考えて欲しいと思います。実際に研修が始まると疲労が重なったり気持ちが落ち込んだりすることもあると思いますが、北海道にはそれを癒してくれる自然もたくさんあります。皆さんの充実した研修生活をお祈りしています。